モンスターペアレントの実態を調査
テレビ、ネット、ラジオ、マスメディアはモンスターペアレントたちの被害報告を今日も流しています。最近ではドラマ化されモンスターペアレントの存在をより身近に感じるようになりました。そこであなたに質問です。あなたは自分がモンスターペアレントにならないと思いますか?「私はモンスターペアレントにならない」という人がほとんどなのではないでしょうか。確かにテレビなどでは過剰な演出もあって理不尽な要求やクレーム、逆切れとも思えるような言い方をしている親が目立ちます。ですがモンスターペアレントというものは自分がモンスター化しているということがわかっていないのです。そこが一番怖く、また一番の問題なのです。そして「自分は違う」と思うのが最もモンスターペアレント化しやすい要因の一つなのです。ではどうすればモンスターペアレント化しないのでしょうか。それにはいくつか考えられます。自分を省みること、他人の意見に耳を傾けること、対話をすることの3つが考えられます。
自分を省みることとは、もしあなたが学校に要求をしているとします。その要求が本当に適正なものなのか、理不尽なものなのかを今一度立ち止まって考えましょう。そして他人の意見に耳を傾けること、これは近所の人でも、学校の先生でもいいので子供の教育に対しての意見を聞いてみましょう。客観的に自分の姿を知ることができます。
対話をすることとは、その名のとおり話をすることです。学校とはそもそもとても小さなコミュニティーです。そのコミュニティーの中でコミュニケーションをすることは難しいことではありません。学校行事への参加、PTAなどの懇談会参加などをすることによって学校とのコミュニケーションを密にすることができます。それによって親同士とのつながり、学校とのつながりが網目のようになります。
難しい対策などではなく、誰でもできる対話こそが私たちを親にしてくれる大きな鍵になってくれるのではないでしょうか。
モンスターペアレント対策として大学がついに動き出しました。島根大学では大学入学者の保護者に対して、担当教員が個人面談を実施しました。その名も「指導教員と保護者との個別面談」です。そのままですが、、、。個別面談には、全国から両学部合わせて642家族から約1000名の参加者がありました。子供の学力がわかってよかったと大変安心する保護者が多いのですが、子供といっても大学生はもう成人を迎えていますからそこまでの干渉は必要なのでしょうか?それに大学が保護者の顔色を伺っているようにも思えます。
青山学院大学教授の古壮純一氏はモンスターペアレントの対策としてコメントを出しています。それによると対応は大きく二つに分けられるそうですつまり、教育機関の対応と地域の対応です。教育機関の対応は事例会議をひらき問題を共有することです。そのさいに、教育委員会のみならず、スクールカウンセラーや養護教諭、他の学校などが参加することが有効だと述べています。つまり教育の中で縦のつながりだけではなく、横のつながりも必要だということです。すでに一例として奈良市では教育委員会に親対応の専門職員をおいていますし、佐賀市では管理職と教務主任を対象に保護者対応研修を実施しています。地域の対応では学校との連携を今よりも密にすべきと古壮氏は述べています。保護者同士あるいは保護者と学校が相互コミュニケーションを取れる関係を築くことが急務であり、学校が今より開かれた学校になるべきだとしています。
島根大学のモンスターペアレント対策は古壮氏の意味では適切だったのかもしれません。ですがいつからでしょう、学校が開かれたものではなくなったのは、保護者との関係が形骸化したのは、学校は親の顔色を伺うより前に、もう一度保護者との関係を見直すべきではないでしょうか。
学校でできることとできないことの区別が曖昧で、偏っているからなのか、モンスターペアレントは学校や教師に対して、周りからしてみればまったく理解できないような無理難題をぶつけていきますが、モンスターペアレントの矛先は学校だけではありません。彼らの愛するわが子がかかわっているところが彼らの矛先となります。学校以外に子供が多くいて、勉強するところ。そう塾です。塾と学校では同じように勉強して、同じように先生がいるという点では共通していますが、授業料を払っていることや、学校が終わった後に自らが勉強しに通っているという点では学校と違います。
授業料を支払っているという意味で、学校の成績が上がらないことに対するクレームはよくあることですし、携帯電話の使用や、お菓子の持ち込み、また夏期講習などの長期休みのときに生徒がお化粧したり、髪の毛を染めてきたりした場合の塾の対応は学校のように一貫しているわけでなく、各塾によって規則は違ってきます。その規則ひとつでもどこで線引きをするのかも難しいところです。たとえば携帯ひとつにしても、教室へ持込をOK にしても、電源はどうしたらいいのか。しかし親からしてみれば、教室へ持ち込み可能であったとしても電源が入っていなければ、、、など簡単にはいきません。
また塾では授業料をきっちりいただいた上で勉強を教えているので、そこに通っている生徒さんは学校でいう「生徒」というよりも、お客様、つまりサービスを提供するという対象として考える場合がほとんどです。なので、もしも生徒の両親から理不尽な要求、もしくはクレームがあったとしても学校やそこの先生と同じように対応するのは難しいというのが現状です。今後は、モンスターペアレント問題に対して学校だけではなく、生徒がかかわるコミュニティー全体としての解決法を考えていく必要があると思います。